学生とはいっても、たいていは中学受験経験者が雇われていて、おそらく自分で解くならややこしい中受算数の問題も解けます(たまにそこがすでに怪しい人もいますが)。ただし、求められる主な資質はそこではないのです。

 大手塾に通っていれば、新しい内容についても、まずはひととおり「説明を聞く」ということは済んでいるはずなのです。その上で、家庭学習には何が求められるかというと、

(1) まずは、「ひとりで頭と手を動かして勉強する」ということ
(2) それから、確認し、穴埋めし、次の勉強の方向付けをするということ
になります。

(1) では、大人があれこれ口出しをしないことのほうがむしろ必要です。

(2) では、問題を解くスキルというよりは、コーチング、コーディネート、コミュニケーションの力が必要です。

 つまり、多少勉強のできる学生よりも、仮に計算力はだいぶ錆付いているとしても(笑)親のほうがたいていは適任なんです。

 「たいていは」と書きました。稀に、これがやれる、やってくれる学生さんもいて、うまくハマったらたいへんコスパ良いということになります。出会いです。

 私は、稀な「出会い」に期待するほど楽観主義者ではなく、足でチャンスを稼ぐほどの気力・体力・時間もなかったので、(2)は自分で賄うということで割り切っていました。その上で、(1)については一部分、個別塾を頼りました。

個別塾で落ち着いて勉強できる雰囲気のある環境を「買う」

 1回目の中学受験(第二子)のときには、一度も個別塾をお願いすることはないまま終了したのですが、これは、「ひとりで勉強する」がなんとかなっていたからです。このときは、第一子が高校受験、第二子が中学受験の「ダブル」でしたから、たいへんではありましたが、「リビングは勉強の雰囲気に統一する(テレビやゲームをつけない、など)」のことが比較的可能でした。また、本人の性格から、集中して勉強を片付けてしまって、あとでまとめてゲームをやりたいというようなメリハリのつけ方ができたということもあります。

 それが、2回目の中学受験(第三子)のときには、お兄ちゃんたちがたむろっていたら、必然的にリビングは「のんべんだらり」とした雰囲気から逃れられません。そこを振り切ってひとりで集中して勉強するほど、本人の意思も固くありませんので、親がいない間にしっかり「ひとりで勉強」をすることに無理がありました。

 そこで、塾が6年カリキュラムに突入する5年生2月から、6年生の夏休みまでの半年間、ユリウスを利用しました。