こんにちは。NPO法人ファザーリング・ジャパンの初代代表を務め、今は副理事をやっています安藤哲也です。ロックを愛する3児のパパでもあります。

 社会を育て、チームの成果を上げる上司「イクボス」育成・応援のための活動を、この春から本格始動しました(イクボスプロジェクト)。

 関心や共感を寄せていただける人は予想以上に多く、3月12日に予定している「イクボス・フォーラム」もあっという間に満員になる勢いです。「イクボス旋風、ビンビンきてるぜ!」と肌で感じています。

イクボスは、男性上司に限らず、女性上司も含みます

 先週公開したこのコラムの第1回を読んでくださった皆さんからも、たくさんエールをいただきました。ありがとうございます! いただいた感想の中で「イクボスって男性上司だけですか?」という質問をいただいたのですが、もちろん、女性も含みますヨ

 ダイバーシティ後進国の日本の現状では、管理職の数が圧倒的に男性多数なので、エピソードは男性を例にとることが多くなりますが、性別関係なく目指したいイクボス像をこれからも提案していきます。

 さて、前回「あなたの上司はイクボスか?ダメボスか?」は、手始めとして、イクボスとダメボスの行動パターンの違いについてお話しました。今回はより具体的に、「イクボスとは何ぞや?」という定義について、お話していきたいと思います。

 イクボスがイクボスたる条件について、僕が考えるキーワードは10個あります。名づけて「イクボス10カ条」。ひとつひとつ、見ていきましょう。

かっこいいイクボスは、「育休」を「休んでいる」とは言わない

<イクボス10カ条>

イクボスの条件その1… 理解

 「ワーク」一辺倒ではなく、「ライフ」にも時間を割くことに、きちんと理解を示していることです。

 子育て、介護などの家族の一員として取り組みたいこと、あるいは、自分自身のキャリアアップのための学び、持続的に仕事で成果を上げるために必要なリフレッシュなどなど、仕事以外のことにも時間とエネルギーを注ぎたい(注がなくてはいけない)チームメンバーの事情を、心から理解できるかが肝です。そして、それが、仕事と同じくらい大切で価値のあることだと、わかっていることが重要ですね。