例えば、「育休」について、その文字どおり、「休み」とカン違いしているボスはもってのほか。取ってみれば誰でもわかると思いますが、育児は休んでいる暇なしの「修業」ですよ。僕は、「親トレーニング期間」と呼んでほしいと思っています(『家庭内留学』と呼ぶ人もいます)。実際、育休から復帰した人たちって顔つきが変わるでしょ。人間として一段も二段も成長している証拠だと思うんです。

皆勤賞ホルダーのオヤジ管理職は要注意だ!

 理解するというのはカンタンなようで、なかなか難しい。有休も取らずに「ワーク一筋」で頑張ってきたタイプの上司こそ要注意です。

 僕が20代の頃、給与明細に「精勤手当3000円」があって、何だろうこれはと思ってました。要するに「1か月休まなかった社員」に支給されるわけですが、これって小学校にあった“皆勤賞”みたいもので精神主義(根性論)の表れ。

 これを職場に持ち込む管理職は過去に「皆勤賞」もらっている可能性が高いと踏んでます。だから上司に聞いてみた方がいい。「課長は“皆勤賞ホルダー”ですか?」って。自慢気に「そうだよ」なんて言う上司には気を付けましょう(笑)。ちょっと熱で「休む」なんて言ったら「這ってでも出てこい!」と言われかねません。

 保育園からいつ呼び出しがかかるか分からない社員にとっては、皆勤賞とかあり得ませんから。

イクボスの条件その2… ダイバーシティ

 ライフに時間を割いている部下を、差別(冷遇)せず、ダイバーシティな経営をしていること

 ワーキングママ&パパはただでさえ「周りに迷惑かけている」と委縮しています。時間というカードが切れない分、何とか効率のいい働き方をして成果を出そうと日々必死なわけです。それを上司が叩くようなマネしちゃあ、非常にマズイ。マズイどころか、管理職失格!