自分を甘やかしながらバランスを取る

 連日残業が当たり前の仕事に就く場合、平日の家事や育児を一人で抱え込むことなく、一度手放してみることが大事だとも。生子さんは、「今日は仕事をたくさん頑張ったんだから総菜を買って帰ろう」など自分を甘やかしながら家庭では無理をしないようにしています。

 「特にパパが出張のときは大変で、家事は手抜きだらけです。ふと気づいたら、子ども達全員お風呂上がりのまま、裸で寝ていたこともありました。私自身ヘトヘトで体が動かなかったので、取りあえず布団を子ども達に掛けて寝たんです」

 「私の体調や気分が、仕事によって左右されてしまう日があることは否めません。時間がなくて子ども達の入浴をカットしたり、歯磨きができなかったことも。ヒステリックになって後悔することもよくあります」

 「でも、朝会社に着いて、コーヒーを飲んでほっと一息つける時間が本当に貴重で。逆に、家に着いて子ども達の笑顔を見て、仕事からの解放感を得ることもある。そんなふうにバランスを取りながらやってこれたというのが現実です。仕事も『家事も育児もちゃんとやる』なんて無理です(笑)」

●ある1日のスケジュール

6:30 起床
7:00 子どもを起こし、朝食を食べながら小学生の音読&九九チェック(~7:30)
7:50 ママ家を出る
8:05 小学生登校&パパと三女登園
9:20 出社
17:00 小学生組が帰宅、宿題、手伝いなどを済ませる(実際はなかなか難しく、両親帰宅後に宿題をやることも多い)
17:40 定時
19:00 終業(20:00~21:00になることも多い)
20:00 パパ保育園迎え(もっと早く迎えに行けるときもある)
20:30 ママ帰宅、夕食(早く帰宅したほうが料理を担当する)
21:30 子ども達入浴(ママは食器洗い、洗濯など家事をする)
22:30 子ども達就寝
23:30 ママ就寝

●その他のポイント

・家事は結婚当時からパパと分担。保育園の送迎も含めて、「できる人がやる」という考え方で家事と育児を回している。
・毎週末、翌週の予定と分担についてパパと打ち合わせをする。どちらかが外出中のときはメールが一番早くて便利。
・壁に掛けるタイプのカレンダーを「家族カレンダー」として愛用。家族6人分の予定が一目で分かるためパパとの担当も決めやすい。
・義理の母(2週間に一度程度)か実母(1カ月に一度程度)にサポートに来てもらっている。

●土日の過ごし方

・土曜日と日曜日は子ども達の習い事デー。長女は塾、長男サッカー、次女テニスなどパパと手分けして車で送迎。サッカーの試合が入れば応援へ。昔からサッカー好きのママにとってはいいストレス発散の場にもなっている。

(取材・文/たかなし まき、撮影/菊池くらげ)