「通話制限」「ネット非接続」「居場所確認」「防犯ブザー」が子どもケータイ機能の4点セット

 「いつでもどこでも連絡が取れて、防犯にも役立つ」というメリットを活かし、「ゲーム」「有害サイトへのアクセス」といった親の不安面を取り除いたのが、ドコモ、au、ソフトバンクが展開している「子ども向けのケータイ」です。3つのキャリア、それぞれ特長の違いはありますが、大きな共通点として、次の4つがあげられます。

 ① 通信通話が制限されている
 ② ネットにつながらない
 ③ GPS機能で子どもの居場所を確認できる
 ④ 防犯ブザーがあり、緊急時に警備会社が駆け付けるサービスがある

 最近は、小学生でも高学年になれば、スマートフォン(スマホ)を持つ子どもも増え、その割合は携帯電話全体の1割を超えています。とはいえ、まだ6割の子どもは「子ども向けケータイ」を使用しています(内閣府/「平成25年度青少年のインターネット利用環境実態調査」より)。小学生の間は安心面を優先し、ケータイを選んでいる保護者が多いのです。

 次に、キャリア別に子ども向けのケータイを紹介します。使い勝手など、詳しく比較したいところですが、親と同じキャリアでなければ、位置情報サービスが利用できなかったり、料金が割高になるなど、あまりメリットがありません。親と同じキャリアを使うことを前提に、トータルで家族の携帯電話プランを考えることが賢明です。

4件の登録先に簡単にSMSを送信可能、スパムメールも防止

ドコモ「キッズケータイ HW-01D」

2012年9月発売
カラー:ブルー、ピンク、イエロー
連続待受時間:約530時間
防水 IPX5/7、防塵IP5X

<主な特長>
 「ワンタッチはっしんキー」で、あらかじめ登録した4件に、簡単に電話を掛けたり、SMS(ショートメールサービス)送信ができる。電話帳に登録できるのは10件まで。SMSは定型文と自由入力の両方に対応。ブラウザ非搭載のため、サイトへのアクセスはできない。

 防犯ブザーが使われると、登録された連絡先(最大3件まで)に自動で通知される。「イマドコサーチ」機能を契約すれば、保護者に子どもの現在地情報を通知。また、保護者がケータイやパソコンから、地図で子どもの位置を確認することもできる(イマドコサーチの月額使用料:210円、検索料は1回あたり5.25円)。

 「ALSOK 子ども向け かけつけサービス」に申し込むと、万が一の場合にALSOKの警備員が現場に駆けつけてくれる。家族からALSOKへ出動を依頼する「月々お得プラン」(月額使用料:無料、1回の出動料:1時間あたり1万500円)と、ALSOKから家族に動員可否を確認する「かけつけお得プラン」(月額使用料400円、1回の出動料:1時間あたり6300円)がある。

<本体価格>
 ショップによっては、新規で2年契約すると0円。または「ファミ割MAX50」「ひとりでも割50」に加入すると0円になる場合もある。新規加入か機種変更かでも価格は変わる。

<月額基本使用料>
 タイプシンプルバリュー 780円(「ファミ割MAX50」または「ひとりでも割50」に加入)。「ドコモの学割2014」に申し込むと、3年間無料。