子育て中のパパでもあるIT・家電ジャーナリストの安蔵靖志さんが、ファミリー目線で役立つ家電を紹介するこの連載。今回は3月1日に発売されたロボット掃除機「ルンバ」のニューモデルを紹介します。いったい何が変わったのでしょうか?

 前回は、布団クリーナー「レイコップ」を紹介しましたが(「多忙家族も布団クリーナーでハウスダスト対策」)、毎日お掃除するのはなかなか大変です。特にDUAL世帯の場合、平日に掃除機をかける時間を捻出するのは難しいという人も多いのではないでしょうか。

 私もハンディータイプの掃除機を使ってたまに掃除するのですが、すぐにサボってしまい、歩くと床からホコリが舞ってしまうことも。仕事から疲れて帰ってきたら、床がホコリ一つない状態になっているとうれしいですよね。

 そんな家事の時短を図りたいDUAL世帯などを中心に、ここ数年人気となっているのが「ロボット掃除機」です。

掃除機を「買い増し」する人が増えている

 調査会社GfKジャパンによると、2013年1月から10月における掃除機の販売台数は前年同期から8%アップしています。そして、購入者の約2割が「買い増し」。つまり、従来型のキャニスター型掃除機などが壊れた、もしくは性能が落ちたから買い替えたのではなく、スティック型やコードレス掃除機、ロボット掃除機などを新たに増やしている人が約2割もいるということなのです。

 GfKの調査では、キャニスタータイプが前年同期比5%減と下回る一方、スティックタイプは同16%増、ハンディータイプは同48%増、ロボットタイプは同41%増と大きく前年を上回ったそうです(GfKの調査資料

 スティックタイプではエレクトロラックスの「エルゴラピードシリーズ」、ハンディータイプではダイソンの「dyson digital slim DC61/DC62」といったヒット商品が需要増を後押ししているのだと思います。

 一方、ロボット掃除機は米アイロボットの「ルンバシリーズ」が大きく市場を牽引しつつ、韓国LGエレクトロニクスの「HOM-BOT(ホームボット)シリーズ」やシャープの「COCOROBO(ココロボ)シリーズ」、東芝の「Smarbo(スマーボ)シリーズ」など各社が参入したことから活気を帯びている状況です。

 LGエレクトロニクスは「部屋の角をきれいに掃除できる」というのをウリにしたスクエアタイプの「HOM-BOT スクエア」を2013年3月に発売。シャープは遠隔地からスマホで室内の写真をしたり、家電機器を操作したり、会話でのコミュニケーションも可能な「COCOROBO RX-V200」を2013年12月に発売するなど、各社が差異化を図り始めています。

 そんななかで、アイロボットの国内総代理店を務めるセールス・オンデマンドは、新型ロボット掃除機「ルンバ800シリーズ」を発表しました。

アイロボットの国内総代理店を務めるセールス・オンデマンドが2014年3月1日に発売する「ルンバ800シリーズ」
アイロボットの国内総代理店を務めるセールス・オンデマンドが2014年3月1日に発売する「ルンバ800シリーズ」