入塾試験のためにまず必要なのは、「長い文章に慣れること」です。小学校の国語のテストは、教科書の文章をそのまま使った短い文章と短い設問での問題で成り立っています。ところが、入塾試験の問題では、文章は長文になり、設問や選択肢の文章すらも長いものになります。
また算数では、学校のテストと違って問題数が多く、出題される問題のレベルもだいぶ異なります。
このような小学校のテストとは大きく異なる入塾試験の傾向に、まず子どもを慣れさせてあげてください。能力の高い子どもでも、入塾試験のレベルに慣れていなければ得点するのは難しいものだと思ってください。
さらに具体的な試験対策としては、3、4年生用の市販の受験問題集を購入し、3年生配当の分を中心にやっておくとよいでしょう。現在発売されているものでは、『自由自在 小学3・4年』(受験研究社)があります。入塾テストは国語・算数の2教科テストですので、それぞれの問題集をやりましょう。
以上が、入塾試験を受ける直前2~3カ月前の勉強の仕方で、得点力をつけておくための勉強です。
この直前勉強は、それまでに基礎的な素養を培ってきているかどうか、という学習履歴を土台としてこそ活かされるものですから、小1~3年生までは、基礎訓練をしっかりやるよう心がけてください。
塾の使い方は、子どもの性質をよく見極めて判断しよう
ところで、親御さんたちのお話をうかがうなかで、ご家庭によって「塾」の捉え方はさまざまだなと感じることや、こういうふうに塾を利用するのもひとつの手ですよ、と思うことがあります。
私が最近、親御さんたちから相談を受けたことから、2つご紹介しましょう。