現実として、「長時間労働を強いる会社では働けない」と考える人はどんどん増えるでしょうし、古い価値観を持ったままの企業は優秀な人材を手放すことになっていくはず。これって、相当ヤバイことだと思いませんか?

 つまり、イクボスが増えれば、様々な事情を持っていても働くことができる人が増えるし、会社にとっても人材確保になる。かつ、子育てや介護といった家庭と社会が抱える問題の解消の手立てにもなる。

3時間ロスタイムでやっとゴールするようなボスは、ダメボスです

 もちろん、イクボスとして生きることは、カンタンじゃあない。

 いつ休むかもしれない部下の代替要員を常に確保したり、限られた時間の中で結果を出したり、難題だらけでしょう。

「この人についていきたい!」と言われるのが、イクボス
「この人についていきたい!」と言われるのが、イクボス

 でもね、僕、思うんです。仕事って、そういうハードルの中で達成するから面白いんじゃないかって。だって、制限時間のないサッカーやっても面白くないでしょ。部下全員に夜遅くまで残業させてやっと利益出したって、「3時間ロスタイムでやっとゴール?!」みたいなもんじゃないですか。だから、イクボスを極めるのは、本当はシビれるくらい面白いものじゃないかなと。

 仕事は「制限時間の中で最高の結果を出すゲーム」。それを率いるリーダーこそがイクボス。イクボスが増えれば、会社も部下も家族も、そして上司自身も、きっとみんなハッピーになれるはずだ!と思うんです。

 こんな話をしていると、ある50代管理職から「安藤さん、イクボスの反対語はなんですか?」という質問を受けました。迷わず即答しましたよ、「ダメボスです」と。周りは笑ってくれました。

 では実際に、DUAL読者のみなさんの上司(または上司であるあなた)がイクボスたるかをチェックしてみましょう。