iPhoneを利用しているワーキングマザーは多いですが、まだまだ使いこなせていない人もいるのでは? そこで前回に引き続き、iPhoneの活用術に詳しい美崎栄一郎さんに、ワーママ2人が仕事活用術を聞きました。

美崎栄一郎さん(写真右)にiPhone活用術を教わる、DUAL編集部の小田舞子記者(左)
美崎栄一郎さん(写真右)にiPhone活用術を教わる、DUAL編集部の小田舞子記者(左)

文章を大量に書く人には「ポメラ」

小田舞子さん(以下、小田) 先ほど、仕事の書類もプライベートの資料も全部Dropboxに入れておけば、iPhoneですべての情報にアクセスできるという活用術(前回記事を参照)を聞きました。
 ところで、私はDUALの記事を編集する作業が多いわけなのですが、Dropboxにファイルを入れておけばiPhoneでサッと編集できたりするのですか?

美崎栄一郎さん(以下、美崎) 残念ながら、iPhoneは編集作業にはあまり向いていません

小田 なぜですか?

美崎 やっぱり手で書くほうが速いんですね。または、キーボードで打ったほうが速い。

小田 そうなんですね。やっぱりパソコンがいいということでしょうか?

美崎 パソコンを使ったほうが速いです。iPhoneは長文の入力には向いていません。短いメールの文章を打つのならいいのですが、小田さんが仕事で書いている量は、普通の人が書くよりもずっと多いでしょう。

小田 そうですね。そうなると、やっぱりノートパソコンを使わないといけないですね。

美崎 私はテキスト入力に特化した機器である、キングジムの「ポメラ」という製品を使っています。

折りたたみ式キーボードで入力できるデジタルメモ機器「ポメラ」。上写真はDM25。重さは360g、実勢価格は2万4700円
折りたたみ式キーボードで入力できるデジタルメモ機器「ポメラ」。上写真はDM25。重さは360g、実勢価格は2万4700円

小田 私もポメラは持っています。全然使いこなしていないのですが。

美崎 ポメラの新しい機種はQRコードが作成できるようになっており、これをiPhone用のアプリで読み取ることで入力したテキストを簡単にiPhoneへ転送できるようになっています。全文をコピーしたり、そのままEvernoteへ保存することもできるんですよ。

――iPhoneやiPadには、無線で接続できるBluetoothキーボードが多く出ています。私(編集部:荒井)は、それを活用してiPhoneなどで長文を入力しています。

美崎 Bluetoothキーボードを利用するのもいいですよね。ただ、iPhoneの漢字変換機能は、パソコンに比べると良くないんですよね。ですから大量の文章を書く人には、日本語入力システムの「ATOK」が入っていて漢字変換に優れているポメラのほうが向いていると思います。私はポメラで本を3冊書きましたし、今は、仕事先で何か書きたいことがあるときにはポメラを持っていくようにしています。

出先での書類修正は、手書きノートアプリが便利

小田 誰かが書いた書類に修正を加えたいときに便利なアプリはありますか?

美崎 そんなときは、PDFファイルにペンで書くように自由に文字を書き込める「Note Anytime(リンク先は無料版のNote Anytime Lite)」が便利です。私は、編集部からPDFファイルにして送ってもらった書類をこのアプリで読み込み、赤字を書き込んでから送り返しています。