ワード、エクセルはiPhoneで編集できるが…

小田　こんなアプリがあるんですね。

美崎　そうです。アプリを使うのが一番いいんですよ。私はいつもはiPadでNote Anytimeを使っているのですが、同じことはiPhoneでもできます。

小田　「ファイルをPDF形式にして送ってください」とあらかじめ言っておくわけですか。

美崎　そうしておけば、送られてきたPDFファイルをNote Anytimeで読み込んで指示を書けるわけです。

小田　これは便利そうですね。手書きだけでなく、文字を打つことはできますか？

美崎　テキストでも打てますよ。

小田　なるほど。データはどこに保存されるのですか？

美崎　アプリ内に保存されます。修正したファイルをメールで送ることもできますよ。メールで送れば、修正指示が入った状態のPDFを相手に戻すことができます。
　また、PDFは拡大して表示することもできるので、必要な部分だけ拡大し、そこに書き込むことができます。iPhoneより画面の大きいiPadの方が向いていると言えば向いていますが、ちょっとしたことならばiPhoneでも十分できます。便利ですよ。

小田　これはすごい便利だと思います。DUALの記事直しだけでなく、プライベートでも使えそうですね。
　実は主催している勉強会で冊子を作っているのですが、この冊子をPDFで作ってチェックしているんですよ。内容を見て、ちょっと直して送れば作業が終わるんですが、プリントアウトしたものに手で書こうとすると、ずっと後回しにしてしまって。でもこれならば、電車での移動時間にサッと作業ができてしまいますね。

美崎　そうです、パソコンを開くまでもなく作業が終わってしまいます。私がいろんな場所に出かけていても、雑誌の取材などの校正をすぐに戻せるのはこれのおかげです。iPhoneで見て、何か修正が必要だったらそこに赤字を入れて戻す。もちろんメールでここをこう直してと指示してもいいのですが、意外と面倒なんですよね。PDFに手書きで直接書き込めば、すぐに分かります。

アップルが作った無料のオフィスアプリあり

DUAL読者の勝倉歩さん（左）と小田記者

――勝倉さんは、書類を修正するお仕事はありますか？

勝倉歩さん（以下、勝倉）　会社では仕事の書類自体が持ち出せないのでないですが、プライベートで行っているNPO活動ではそうした作業がありますね。

小田　DUAL読者の方には、そういう人が多いような気がします。仕事で、というわけではなく、例えばパパママが一緒にやる勉強会の資料を作るとか。
　私はPTAで書記をしているのですが、PTA関連でも資料を作らないといけない時があります。そんな時にNote Anytimeみたいなアプリを知っていれば、プライベートライフがスムーズになります。