ちなみに、子どもに関すること以外の家事に関しては、こうだ。食事の支度は週6日が私で、夫は残り1日程度。ゴミはまとめるのは私で、運ぶのは夫。洗濯は私、掃除は代行サービス、買い物は2人、その他、家の管理やお金の管理は私だ。

 こういうふうに羅列してみると、意外にうちのだんなさんが頑張っていることが分かる。子どもが生まれる前は、厳密に言うと妊娠する前は、何もかも私がやっていたことを思えば、隔世の感がある。人間、変われば変わるものだなぁ。しみじみ……。

家事・育児の平等な分担も大事だが、子どもに与える「価値分担」はもっと大事

 さて、ここまでは、家事、育児全体に占める役割、つまりボリュームの話。本来は、育児に関しては特に、お互いがどんな「価値」を子どもにもたらしているか、の方がボリュームよりも大事なのかもしれない。

 「価値」なんて言うとちょっと大げさだが、要は、「パパ」と「ママ」の「子どもにとっての役割」のことだ。

 子どもが1歳3カ月になるまでの間で見えてきたのは、私の役割はやはり、子どもの健康や安全を守ることが第一ということだ。以前このコラムでも書いたが、2人の性格の違いから、どうしても私が「守り」に入ることは、子どもが生まれる前からの運命であったと言ってもいいくらいだ。

 子どもが「ゴチン」と頭をぶつけそうなところにはコーナーガードを貼りまくり、床にはプレイマットを敷き、危険そうなものはなるべく遠ざけるようにしている。虎(息子のニックネーム)がキッチンに入らないよう、ベビーガードの開け閉めにも気を配る。どこかに頭をぶつけたり転んだりすると、「虎ちゃん、大丈夫かな?」とすぐに抱き上げ、ぐずってご機嫌斜めになると抱っこしてあやす。私は無意識にそうしているのだが、夫に言わせると「過保護」という部類に入るらしい。