例えば、仕事に役立つiPhoneの必須アプリは、ネット上にファイルを保存できるストレージサービスの「Dropbox」と、こちらも画像や音声、テキストなどをネット上に保存しておける「Evernote」です

Dropbox
 ネット上にファイルを保存し、パソコンやiPhone、Androidスマホなどの端末からいつでもアクセス、同期できるサービス。共有機能が充実しており、Dropboxユーザーでない人ともファイルを共有できる。無料で2GBまで使えて、それ以上の容量は有料。

Evernote
 ネット上に画像や音声、テキストなどを保存しておけるサービス。パソコンやiPhone、Androidスマホなどからアクセスできる。無料で利用できるが、有料会員になるとより多くの機能が使える。

小田 私はあまり使ってませんね。どういうときに使うんですか?

美崎 書類を扱うビジネスパーソンなら、Dropboxは入れておいたほうがいいです。会社の資料をDropbox内にまとめて保存してしまうのです。これならパソコンを立ち上げずに、すき間時間にiPhoneでいつでも確認できます。

小田 なるほど。

美崎 私の場合、例えば打ち合わせで紙の資料をもらうと、家に帰ったらスキャナーで書類を読み込んで、DropboxとEvernote両方に保存してしまいます

小田 なぜ、2つのサービスに同時に保存するのですか?

美崎 DropboxはOfficeやPDFなどのファイルを見るのに便利ですが、書かれている内容の検索ができません。ですがEvernoteなら、撮影した画像内にある文字やスキャンした紙の書類に書かれている文章もテキストとして認識してくれます。キーワード検索ですぐに書類を呼び出せるのです。(編集部注:PDFやOfficeファイル内の文章検索は、有料会員になると使える)

小田 スキャンした紙の資料は、iPhoneアプリで確認できますか。

美崎 はい、iPhoneで見られます。スキャンした画像を拡大したり動かしたりできます。ただ、iPadのほうが画面が大きくて便利ですよ。

USBメモリーからDropboxに移行しよう

――勝倉さんは会社の規則上、ネット上に会社の書類などを保存してはいけない、つまりDropboxやEvernoteを使えないのでしたよね。

勝倉 はい。仕事柄、顧客情報などの重要データを取り扱うことが多いため、基本的に仕事関係のドキュメントをインターネット上に保存することはできません。

 しかしプライベートでNPOの活動に携わっており、その団体の活動で書類を多く扱うので、2つのアプリを利用しています。Dropboxは普段から活用していますが、Evernoteのほうは、まだあまり使えていないので、勉強しようかなと思ってるんですけど。

 あと、家庭でも年賀状のデータや家計簿のファイルをDropboxで管理・保存しています。結婚式や出産のときの費用関連の資料もDropboxに入れていました。