楽しく家事をこなせれば「家事の負担を減らす」ことができる

 忙しい共働き夫婦にとっては、家事を効率よくこなせる住まいこそ理想といえる。積水ハウスではDUAL世代向けのライフスタイル提案である「トモイエ」で、洗濯やキッチン作業がしやすい洗濯室などを積極的に提案している。家事の負担軽減は関心の高いテーマだという。

 「キッチンやサニタリー、物干しスペースの動線を短くしたりすることで、効率化できます。ただ、家事は時間を短くするだけでなく、いかに楽しく、負担を感じずにこなせるかもポイントです。例えば取り込んだ洗濯物をたたむときに、子どもにお手伝いさせながら作業ができるスペースをつくることで、会話しながら楽しく家事をこなせます。子どもが小さいうちは時間がかかるかもしれませんが、親から褒められたりすると達成感が沸いて、お手伝いするのが好きな子に育つでしょう」

 子どもにとって家の中での最大のストレスは、親に怒られること。散らかしたものを放ったらかしにして怒られるのは、子どもだけでなく親にとっても気分のいいことではない。そこで河崎氏は、散らかしたままでもOKなスペースも必要だと提案する。

 「特に幼稚園から小学校低学年ぐらいの年齢は、『構築遊び』といって一つのものを継続して成し遂げることを学ぶのに重要な時期でもあります。片づけなければいけない場所と、ブロックなどを創り続けてもいい(散らかしておいてもかまわない)場所を用意することで、子供の創造力を伸ばしながら、親のストレスも軽減できます」