室内の空気をきれいにする5つの方法

 健康や、勉強・仕事の効率アップのために室内の空気をきれいに保つことは大切です。それでは暮らしの中でどのような工夫をしたらよいのでしょうか。室内の空気汚染対策として、河崎さんと植山さんは次の5つの方法を提案します。

(1)汚染原因を外から持ち込まない

 帰宅したら玄関近くで上着や帽子を脱ぐ。すぐに手や顔も洗って花粉などの汚染物質をリビングなどの居住空間に持ち込まないようにする。

(2)ほこりが床に落ちているときに静かに掃除をする

 ぬれたモップやウェットタイプのワイパーシートを静かに動かしてふき取る。人が活動するとほこりが舞い上がるので、起きてすぐの朝一番や帰宅直後にするとよい。掃除機を掛けるときは、ヘッドをゆっくりと一往復させて吸い取る。急いで細かく動かすとほこりが舞い上がりやすいのでNG。掃除機を掛けたあとは、舞い上がったほこりを外へ出すために換気をする(下記5参照)

(3)掃除機でダニや死骸、フンを取り除く

 ソファ、クッション、布団、マットレスなどの布製品の中にはダニが増殖していて、死骸やフンがアレルゲンになる。ダニは夏に活動して増えているので、特に秋は念入りに手入れをしたほうがよい。干した後に掃除機を掛けて吸い取る。布団やマットレスは寝ている間の汗でダニが増えやすいので、掃除機をよりていねいにかける。ベッドの下の床にも掃除機をかける。

(4)空気がよどみやすい場所では空気清浄機を使う

 空気清浄機はテレビボードの近くやソファの裏など、空気がよどみやすい場所に置くと効果的。よどんだ空気を吸い込み、きれいな空気を出すことによって、部屋全体に空気の流れができる。カビも発生しにくくなる。

(5)換気をして家の中に空気の流れを作る

 最も手軽な方法が「窓開け」。空気の流れを作るために入り口と出口が必要なので、部屋の両端や対角線上にある窓を必ず2カ所あける。政府は、新型コロナウイルスの感染防止の観点から、2方向の窓を1回数分間程度全開にし、換気回数は1時間に2回以上確保するのがよいとしている。

 窓が1カ所の時は、室内の空気がよどみやすい場所に扇風機やサーキュレーターを窓に向けて置く。風力は最大にする。よどんだ空気が吸い込まれて窓のほうに押し出されるので、空気が入れ替わりやすくなる。

子育て&共働き家族の幸せな住まいをテーマとしたライフスタイル型モデルハウス「小林さんち。」では、積水ハウスが提案する換気システムを見学することができる
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