仕事に家事に子育てに忙しい共働き夫婦。時間がなくてつい後回しにしている家事はありませんか? 例えば、ハンカチのアイロンかけや、隅っこのほこりの掃除、まとめ買いした食料品の整理収納など……。やらなくても暮らしは回っていくけれど、やったほうがきっと気持ちよく暮らせますよね。

 そこで今回は、積水ハウス錦糸町展示場の家を舞台に、「後回しにしてしまいがちな家事にさっと着手できる」、そんな家作りのポイントについて、積水ハウス総合住宅研究所の河崎由美子課長に聞いてみました。

人気の対面キッチン、共働きなら「手元隠し」の造作をプラスして

リビングのソファからダイニング越しに見た、手元隠しの対面キッチン。タイルを張った白い壁の後ろがシンクと作業台だが、手元が見えずすっきりした印象(<a href="http://www.sekisuihouse.co.jp/liaison/13/3083760010/" target="_blank">撮影は錦糸町展示場</a>、以下同)
リビングのソファからダイニング越しに見た、手元隠しの対面キッチン。タイルを張った白い壁の後ろがシンクと作業台だが、手元が見えずすっきりした印象(撮影は錦糸町展示場、以下同)

 「共働きの家事を楽にするキーワードは『出しっぱなし・置きっぱなし』です」と話すのは、積水ハウスで、共働きが楽に暮らせる家作りや子どもの居場所についての研究・情報発信を行っている河崎由美子さん。「例えば、子育て世代に人気の対面キッチンですが、親子や夫婦の会話がしやすいメリットがある反面、シンクや手元が丸見えです。デュアラーなら、朝ごはんのお皿をシンクに入れたまま出勤したりすることもあるでしょう。そんなとき、帰宅して汚れたお皿がパッと目についたら、疲れも倍増ではないですか? 夕飯の準備で買ってきたお惣菜をパックからお皿に移す手元や、出しっぱなしのパックがダイニングから丸見えなのも避けたいですよね」。そこで、提案したいのが、写真のような“立ち上がり”のある対面キッチンなのだそう。「キッチンから立ち上がった壁が出しっぱなしのお皿やパックを隠してくれます。立ち上がり部分をカウンターにすれば、お皿を並べて配膳ができたり、スパイスなどを置くスペースが取れますよ」

立ち上がり部分がカウンターになっているので、物が置けて便利
立ち上がり部分がカウンターになっているので、物が置けて便利

シンク部分が壁で隠されているので、洗い物がたまってしまってもダイニング側からは見えない
シンク部分が壁で隠されているので、洗い物がたまってしまってもダイニング側からは見えない