共働きだからこそほしい自分の趣味空間

 「最後に提案したいのが、“ドレスアップインクローゼット“です」と河崎さん。案内してくれたのは、寝室に隣接するクローゼット、すなわち“シンクロ”です。「通常のシンクロは2畳程度なのですが、このドレスアップインクローゼットはその倍の4.3畳ほどあります」。それだけに、中に入ると広々。椅子やチェストも置けて、鏡を見ながら中で着替えもできる広さです。

 「先ほど家事コーナーはママのスペースとして大事と言いましたが、必ずしも家事コーナーを充実させなくてもいいのです。おしゃれが大好きな人なら、自分のスペースとして、こんなクローゼットを作ってみるといいですよ。ぐるっと巡らせたバーに大好きな服をかけて、チェストにはアクセサリーや小物をしまって、お気に入りの椅子に腰かけておしゃれプランを練ってください。充実したひと時を過ごせると思います」

ドレスアップインクローゼットのポイントは椅子を置くこと。腰かけて着替えたり、服を置いてコーディネートを考えるときに重宝する
ドレスアップインクローゼットのポイントは椅子を置くこと。腰かけて着替えたり、服を置いてコーディネートを考えるときに重宝する

クローゼットだとベッドの上に服が散らかるが、中に入れるウォークインタイプなら服が寝室に散らからない
クローゼットだとベッドの上に服が散らかるが、中に入れるウォークインタイプなら服が寝室に散らからない

 アイロンかけや掃除などは共働きがつい敬遠しがちな家事です。しかし、家事コーナーという、見えにくく、かつ出入りしやすい空間を設けることで、ツールの出しっぱなし、置きっぱなしが可能となり、家事のハードルを下げることができます。キッチンにも、立ち上がりをつけることで、出しっぱなしのお皿への後ろめたさを軽減することができます。積水ハウスが提案する、共働きの家事のハードルを下げ、暮らしをラクにする工夫、ぜひあなたのお住まいにも取り入れてみてはいかがでしょうか。

(取材・文/福本千秋 撮影/中川真理子)

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