さて、その間、長男(10歳)はフラッグフットボールの練習。これには元アメフト選手のパパがコーチとして参加します。

 午後には、友達と公園などで遊んだりしますが、友達がガヤガヤとわが家に押し寄せることも。多い時で10人くらいの友達が家に集まってきます。

 私たち家族はマンションに住んでいますが、基本、オープンにしているのです。

 以前は、息子の友達がわが家に遊びに来る際には、友達のママからその都度アポイントの連絡が入っていました。「○日の○時、うちの子がお邪魔したいのですが、構わないでしょうか」という電話が来るのです。丁寧にお土産まで持たせてくれる方もいました。

 地域性もあると思いますが、共働きで忙しい家庭が増えている昨今、「子どもが友達の家を訪問するのは迷惑だ」という風潮が強くなっている気がします。でも、私は地方の田舎で育ったので、友達がお互いの家を自由に行き来することには抵抗がなく、むしろ普通のことだと感じるのです。

「休日も平日も、わが家はいつもオープンです!」と宣言

 そこである時、息子が親しくてしている友達の保護者のみなさんに「オープンハウス宣言」をしました。

 「休日も平日も、わが家は事前のご連絡は不要です。遊びに来たいときはいつでもどうぞ」と。

 そのうえで、「○曜日の○時~○時は都合が悪いので避けてください」「平日は私は不在です。万が一何かあった場合の責任は負いかねますのでご了承ください」といった注意事項も伝え、「出入り自由」をアナウンスしたのです。

子どもの交友関係や、友達といるときの様子をつぶさに観察できる

 それにより、息子が友達と遊ぶ時は、自然とわが家に集まってくるようになりました。当然、家の中は騒がしくなりますし、飲み物やおやつを用意する手間もかかります。でも、大きなメリットがあります。家で家事をしながら、息子の「交友関係」を知ることができるのです。どんな友達と仲良くしているのか、そして、友達といる時はわが子がどんなキャラクターなのか。家にいる時とはまったく異なる、「社会の中での息子」の姿をこの目で見て、意外な発見につながることもあるのです。

 例えば、家に家族だけでいるときは子どもは自分中心になりがちですが、友達同士でゲームをしている時に、うまくできない友達にコツを教えてあげたり、友達数人に順番にプレイするよう促したりする姿を目にしました。遊びを通じて社会のルールを学び、和を大切にできる子に育ってくれていると感じ、とてもうれしくなりました。

 また、家に遊びにきた長男の友達は、次男にも親切に接してくれます。次男のほうも友達になつき、兄弟が一気に増えたような感じで楽しそうです。実の兄とはタイプが異なるお兄ちゃんたちと接することで、人間関係の結び方も学べるのでは、と期待しています。

「オープンハウス」中の休日のわが家。息子の友人が集まって賑やか!
「オープンハウス」中の休日のわが家。息子の友人が集まって賑やか!