本を読んで納得したら、その著者に会いに行く。ここがポイント

 そして、私が大切にしたのはその次のステップです。「この著者さんの考え方や手法を取り入れてみたい」と思ったら、その人に会いに行ったのです。ネットで著者名を検索すると、その人の講演会やセミナーの開催情報を知ることができます。本人のホームページやブログ、主催団体のホームページなどで紹介されています。育児と仕事の両立で忙しくはありましたが、なるべく会場まで足を運びました。

 ご本人に対面し、話しぶりや表情を見ていると、活字では分からない「人となり」が見えてきます。それによって、その人に魅力を感じられるか、信頼できるかを見極めようとしたのです。

 著書の内容には興味を抱いたものの、セミナーで直接話を聞いてみて「違う」と感じ、その本を参考にすることをやめたこともあります。

子どもの可能性を広げ、やる気を引き出す育児法に注目

 ちなみに、私がセミナーに参加して「なるほど」と納得し、参考にしたお話の一例をご紹介しましょう。

 「子どもは鏡。親が『この子はダメなんじゃないか』などと疑うと、子どももそう思ってしまう。『この子はいろんな可能性を持っている』と親自身が信じることができれば、子どもも自信を持つようになる」

 「子どもには『あれをしたらダメ、これをしたらダメ』と制約を設けず、自由な発想ができるように場をつくってあげましょう。例えば、絵を描くときには画用紙を渡すのではなく、大きな模造紙を部屋いっぱいに用意してそれに描かせてみましょう。その子が持っている可能性をいかに引き出すかが大切。決して他の子と比べてはいけません」