小学生の子どもを持つワーママにとって、悩みのタネになりやすいのが学校の「PTA」。仕事と育児の両立で、ただでさえ忙しい中、PTAの仕事は「できればやりたくない」と思う方が多いのではないでしょうか。

 私も以前はそうでした。でも、ルール上、必ずどこかのタイミングでは引き受けなければなりません。そこで、一大決心をして長男が小4のとき、安全対策に関する委員を務めることにしました。そして、実際、PTAの活動を行ってみて思ったことは……、

 「こんなに素晴らしい経験ができるなら、1年のときからやっておけばよかった!!」

 意外なことに、PTAで委員を引き受けるメリットは大きかったのです。具体的な役割を担って、学校生活に貢献することの喜びはもちろんのこと、やる前は分からなかった利点が少なくとも3つありました。

PTA活動は、他のママ・パパとコミュニケーションを取る貴重な機会

 第1は、他のママやパパとコミュニケーションを取り、親密になれる貴重な機会だということ。仕事で忙しいから、他のママ・パパと話をする時間がない、というのはもったいない考え方です。

 仕事で忙しいからこそ、短時間でもいいから他の親と話をする。多忙なママ・パパは子どもとのコミュニケーション時間も短くなってしまいがちですから、子どもが学校で接する人の情報は多いに越したことはありません。自分の子どもが日ごろ付き合っているお子さんの家庭のことを知れば知るほど、わが子のことも深く理解できるようになるはずです。

 例えば、自分の子どもが帰宅後、「学校でけんかをしてきた」と言っても、相手の親と親しくしていれば、何となく安心できるものです。PTA活動は、そういう意味で大切な関係構築と情報収集の機会です。