私達家族が住んでいる勝どき・月島エリアは、昔ながらの下町商店街・住宅街と、高層マンションが建ち並ぶ新興住宅街から成っています。私達は新興マンションの住人ですが、古くからある地場商店街にもよく足を運びます。飲食店に行くと、お店の人にこちらからどんどん話し掛け、今では顔なじみの人が大勢います。
もんじゃ焼き店のおかみさん、床屋さん…、町の情報通と顔馴染みになる
地域行事やイベントの情報を得て、行事をより一層楽しむためには、町の「情報通」がいるお店に行ってみるのがおススメです。私は、子どもをお祭りに参加させたいと思ったときに、近所のもんじゃ焼き店のおかみさんに相談してみました。すると、どこからか子ども用のハッピを調達して、貸していただけました。
また、息子の散髪をしてもらう床屋さんも貴重な情報基地。床屋さんは色々なお客さんとの雑談から地域の情報を仕入れていますから、「近々、あそこに○○ができるらしい」といった地域の最新トピックを教えてもらえます。
地域に知り合いが増えると、子どもを「見守ってもらえる」というメリットもあります。万が一、危険を感じたときに逃げ込める場所があるのは安心です。また、近隣の知人とスーパーなどでばったり会った際には、「息子さん、この間見かけたわよ。大きくなったわね」「コンビニで買い物していたわよ」なんて、私の目が届かない場所での子どもの様子が伝わってくることもあります。
あるとき、息子が友達と一緒に下校中、別のグループと大ゲンカになった際には、近くのカフェのマスターが駆け付けて仲裁してくれたこともあったそうです。地域のつながりは、子どもを育ててくれることもあります。地域ネットワークは、ぜひ積極的に築いておきたいものです。
(ライター/青木典子、撮影/鈴木愛子)