それに、子どもの方も、「お母さんが自分のために学校まで来て、一生懸命に活動してくれている」ということは、口には出さなくても喜んでくれているのではないかと思うのです。面倒がらずにこのチャンスを生かしてみてはいかがでしょうか。

「地域」は子どもの情緒や社会性を育んでくれる

 さて、PTA同様、「地域の人との付き合い」も、同様に面倒だと感じる働くママ・パパは多いようです。

 「週末はたまった家事を片付けたい」「家族水いらずでゆっくり過ごしたい」「どこかに遊びに行きたい」「地域の行事に参加するのはおっくう」……なんていう気持ちも分かります。けれど、私は2つの観点から、地域行事にはなるべく参加するようにしています。

 一つは、「伝統」を体験させるため。お祭りなど地域の伝統行事を通じて季節を感じることは情操教育につながると思います。それに、ビジネスや社会がグローバル化していく中で、日本人として日本の文化・伝統を語れる人に成長してほしいと思うのです。

 もう一つは、地域ネットワークを構築するため。ご近所さんと顔なじみになっておくことは、災害などの際に助け合えるのはもちろん、子どもの社会性を養ううえでも大切だと思います。そこで、お祭り、餅つき大会、ハロウィーンなど、2カ月に一度くらいのペースで地域の行事に参加し、近隣の方々と交流しています。