ファイナンシャル・プランナー(FP)の花輪陽子です。妊娠中はぜいたくをしているつもりはなくても何かと支出が増えます。今回は家計簿の支出項目のなかで増える支出・減る支出を体験談とともにお伝えしたいと思います。

妊娠すると「巣作り」したい気持ちに

 まず、「住居費」から。妊娠をすると、本能的に巣作りをしたいという気持ちに駆られます。夫婦がマイホームを持ちたいと思うタイミングも妊娠中ということが多いのです。

 我が家の場合も夫婦2人でギリギリ住める50㎡程度の部屋から、60㎡程度の部屋に引っ越しました。すると、家賃は一気に数万円アップ。東京都心でファミリータイプの賃貸マンションは高いのです。マイホームを取得したり、賃貸住宅を住み替えたりすることで住居費は上昇傾向になります。

暖房代や電気代が突発的に増える

 そして、多くの人にとって想定外なのが「水道光熱費」の増加ではないでしょうか。

 今まで仕事やプライベートで忙しく、自宅にいる機会が少なかった夫婦にとっては、突発的に増える項目です。節約が得意な我が家の場合も、月1000~2000円程度支出が増えました。理由は暖房代、給湯代、新しく投入した家電の電気代などです。赤ちゃんができると部屋の温度、湿度、空気の清潔度などに気を使うようになりますし、食器洗浄機などの便利な家電も欲しくなるものです。

 妊娠すると食費も増えます。私の場合、妊娠初期に自炊が困難になり(においに敏感になるため)、外食や中食で体にやさしい食べ物を補おうとし食費が急増しました。また、安定期や妊娠後期に入ると食欲も増え、必要な栄養素も増えるために、自炊費がどうしても増えてしまいました。