働いていると「交通費」「被服費」もかさむ
実は、私が一番かけてしまった支出は「交通費」です。
私は通常よりも胎盤の位置が低めで、腹部が張ったり出血しやすく、ラッシュ時や夜遅くなった時などはタクシー等を利用したからです。出張で飛行機に乗らなければならない時も、代替の交通手段も確保したり、同行者をつけたりしたため、その分の交通費がかさみました。
そして、働いていると「被服費」も増えます。妊娠初期は手持ちの洋服でもやりくりできますが、中期以降は1か月ごとにお腹が大きくなり、次々とビジネスの場で着用する衣服を買い足す必要が出てきました。ボトムスはマタニティー用の黒いゴムのスカートと黒いレギンスを活用し、大きめのジャケットやチュニック(マタニティー用ではない物)などを何着か購入したもののすぐに小さくなってしまうのです。
妊娠後期に入ってり、ようやく分かったことなのですが、最初からどれくらい腹囲が膨らむのか予測を立てて買い物をすべきでした。私の場合は妊娠31週の時に妊娠前の腹囲から20センチもアップしていました。産後まで長く使うためには、最初から腹囲100センチ以上でも大丈夫なマタニティー兼授乳服を買っておくのがよいでしょう。妊娠後期に授乳服専用店の存在に気づき、もっと早く知っておけばよかったと思いました。
それ以外にもストッキングや下着・パジャマ・カットソーなども妊婦用(授乳もできるタイプだと便利)に買い替える必要があり、お金がかかりました。
なお妊娠すると、多くの支出が上がる増えるのですが、減る支出もあります。「交際費」「教養・娯楽費」などです。
妊娠するとカフェインを控え、アルコールを避ける必要があります。私の場合は、カフェ代や飲み会代が減りました。妊娠後期になると、遠出や人ごみを避け、自宅にいる機会も増え、レジャー費なども激減しました。
多くの夫婦にとっては、妊娠を機にお金の使い方はさま変わりするでしょう。2人だけの期間は交際費、教養・娯楽費など「外向き」にかけてきたお金が「内向き」にシフトするのです。
一見質素になるように思えますが、住まいを充実させたりリスクを避けるためにお金がかかり、全体の支出は増えることもあります。
妊娠・出産は人生でそう多くない「ここぞ」という機会です。そのためにも普段から貯金をしっかりしておき、いざお金がかかっても慌てないようにしておきたいものです。
また、締めるべきところは締め、短期間で大幅に支出が増え過ぎないよう調整してください。