感染症などの登園基準は守るのが親としてのマナー
1.【登園の基準】
まずは、登園の基準です。各自治体によって、感染症などの病気に関しては、登園の基準がきちんと設けられています。例えば、インフルエンザは、発症した後5日を経過し、かつ、解熱した後2日(幼児は3日)。ノロウイルスやロタウイルスは、嘔吐下痢などの症状が治まり、普段の食事が摂れること。いずれも登園許可証が必要です。医師による許可証が必要なのか、保護者の記入でよいのかなどは、自治体によって異なります。
通っている園で流行させないためにも、この登園基準を守ることは、親としてのマナーだと思います。
うっかり登園して「後で知らなかった!」とならないためにも、(登園許可証を医師に発行してもらう手間もかかります)入園前にチェックしておきましょう。
(例)
●足立区 「登校・登園・登室許可証」
●新宿区 「乳幼児に多い主な感染症」
熱を無理矢理下げても、子どもは6時間で急変することも
許可証が必要な病気とまではいかなくても、子どもの熱が出ている場合はどうでしょうか。子どもの熱はたいてい夜上がり、朝下がるものです。中には、解熱剤で無理矢理熱を下げて園に連れてくる保護者もいると保育園の先生から聞くことがあります。
仕事が大事なのはもちろんわかりますが、場合によっては、子どもの命にかかわることがあるという意識を忘れないで持っていたいものです。
健康な子どもを育てていると、重症化することなんて遠い世界の話に感じる人がいるかもしれません。ですがうちの子は、中耳炎にしかかかったことのなかった0歳9ヶ月のときにけいれんを起こし、それが複雑型でその晩、あっという間に重症化しました。(これは、連載の初回に詳しく書きました)。
子どもはこんなに急変してしまうことがあるんだな、と身につまされました(おかげさまでその後回復し、元気に成長しています)。小児科の先生からは、「子どもは6時間で急変する」と聞きます。
あまり心配しすぎるのは親・子ども双方にとっていいことではありませんが、子どもの病気の場合は、甘く考えていると危ないこともあるのです。
次ページでは、もう一つのマナー「保育園との付き合い方」についてお話します。