この春に職場復帰する新米ワーママのみなさん、もう復帰の準備はできましたか? キャリア・アドバイザーの河野真理子さんに、復帰前に知っておくべきことを聞きました。

まずは、職場復帰をイメージしてみる

 産後3カ月も経てば、ママも子育てに少し慣れてくる頃。また、保育園が決まるなど、職場復帰への準備をそろそろ始めるこの時期にもう一度、自分のこれからの生き方や働き方を考えてみましょう。

 赤ちゃんとの生活にだんだん慣れ、子育ての大変さを実感してくると、職場に復帰して、仕事と子育てを両立していけるか漠とした不安を抱えることもあるでしょう。

 自分が働くのは、お金のためか、やりがいのためか――働く目的は個人で違っていてよいと思います。ただ、目的をしっかり持たず、なんとなく復帰すると、復帰後、仕事も育児も中途半端になってしまうことがあります。

 もし、子どもを人に預けることそのものに過剰な不安を感じてしまい、精神的に辛くなるようなら、仕事を続けていくことは難しいかもしれません。育休中でも、社内の先輩ママやパパに相談しながら、今後の働き方について考えていくようにしましょう。

保育園、自分の体調、子どもの体調…復帰する条件は整っている?

 仕事に復帰するには、さまざまな条件が整わなくてはなりません。納得のいく預け先が決まっているかどうかも大事なポイントです。預け先が決まらないという場合だけでなく、保育園が決まらなかったからといって心から安心できない場所に預けてしまうと、仕事に専念することはできません。

 例えば、希望していた認可保育園に入れなかった場合は、認可外保育園への入園や保育ママをしたり、転園の手続き方法などをあらかじめ調べておいたりするだけでも不安は和らぐものです。

 さらに、産後の自分の体調が回復しているか、パートナーや家族の理解・協力は得られているか、子どもは健康かも復帰するための大切な条件です。

 子どもが入院を繰り返すなど病気がちなら、もう少し体力がつくまで復帰時期を延ばしたほうがいい場合も。無理して仕事に復帰しても、病気で保育園を休むことが多く、会社に行けない日が重なり、かえって会社に迷惑をかけてしまいます。自分自身も仕事を続けにくくなってしまうでしょう。