共働き家庭にとって、祖父母のサポートは非常に大切

 復帰してから、子どもの病気や残業への対応、毎日の食事作りなど、うまく回らなくなったときに祖父母のサポートがあるとありがたいものです。

 例えば子どもが病気で保育園にも登園できないとき、もちろん有給休暇を利用して、休んで看病に専念してあげたいところですが、責任のある仕事をしていると、いつでも休めるわけではありません。会議中に保育園から呼び出しの電話があったり、出張予定の朝に子どもが熱を出したり。パパとママは困り果ててしまいますね。

 そんなとき、祖父母が子どもを見てくれると本当に助かります。やはり、身内は心強いもの。

疎遠にしていると、子どもが祖父母になつかない

 ところが、普段祖父母と疎遠にしていて、急に「熱が出たので来てください!」とお願いしても、祖父母は快くサポートする気にならないでしょう。キッチンのどこに何があるか、どんなものを食べさせればよいか、着替えはどこにあるか、ベビーカーはどうやって開くのか…、勝手がわからないとなおさらです。

 子どもも、普段祖父母との交流がない場合は、慣れずに嫌がってしまいます。赤ちゃんの頃は抱っこの具合が変わっても嫌がりますし、人見知りが始まると、顔を見ただけで慣れない人だと大泣きしてしまいます。

 話せるようになると、「おばーちゃんキライ! 帰って!」など、とんでもないことを言いだすかもしれません。それは、困ります。

 もちろん、普段から家族のように接していれば、「はいはい、また○○くんがダダこねているのね」と大きな目で見てくれますが、年に何回かしか合わず、はるばる助けにきてあげたのに「キライ! 帰って!」と言われてしまっては、祖父母もがっかり。快くサポートを引き受けてくれないかもしれません。

休日を利用して、祖父母と子どもの交流を

 そこで大切にしたいのは、休み中を利用して、少しずつ祖父母に慣れておくことです。子どもが祖父母に慣れることはもちろん、祖父母が子どもの扱いに慣れてもらうことも重要です。

 お七夜から始まり、お宮参り、お食い初め、初節句、初正月、1歳の誕生日など、さまざまなイベントのタイミングで、両家を招いてお祝いをするのもいいでしょう。ときには自宅に泊まってもらい、生活のリズムを見ておいてもらうことも一案。

 遠方で会いに行く、会いに来てもらうのが大変な場合は、写真をメールで送ったり、子どもに祖父母の写真を見せたりして、子どもと祖父母がコミュニケーションをとれるように心がけましょう

【おじいちゃん、おばあちゃんが喜ぶ、コミュニケーション術】
・もらった洋服や雑貨を子どもに身につけさせ、写真をメールで送る
・フォトブック(子どもと一緒に写っている写真を多用)を作ってプレゼントする
・定期的に電話をして、子どもと会話させる
(まだ言葉を話せていなくても「声を聞いて笑っています」、子どもがその気でなくても「この前はおじいちゃんに電話したいといって聞かなかったんですよ」と祖父母が喜びそうな子どもの気持ちを代弁して伝える)
・祖父母の誕生日・寝返りをしたとき・ハイハイしたとき・なん語を話し始めたとき・初めて立った時など、子どものイベントや祖父母のイベントを一緒に祝ってもらう