子どもが幼い頃には、適切な量や質の刺激を与えることを心がけてください。親が意図的に与える早期英才教育などの“学習刺激”以上に、普通の生活のなかで親が知らないうちに子どもが受けている“学習刺激”に注目しましょう。

 それは、英才教育などではありません。友だちとの遊びや、一人遊び、家でのお手伝いや会話を通じて、子どもは学習に結びつく刺激を受け続けています。だからこそ、子どもには普通の遊びをどんどんやらせてください。

 ちょっとしたお出かけや、買い物、旅行など、親子でさまざまな経験を積むこともおすすめします。親と一緒にしたことは、幼い子どもの心には思い出とともに深く刻まれるので、脳を成長させる刺激としてとても効果的です。

子どもが楽しんでやっている習い事は間違いなく効果がある

 よく、小学生の習いごとは何をどれくらいすればいいのかと聞かれるのですが、それについては一概には言えません。精神的、体力的にたくましい子どももいれば、それほどタフではない子どももいるなど、小学生のうちは特に個人差が大きいからです。

 確かに、スポーツや音楽などの身体で覚える芸事は、幼いうちから始めるメリットはあります。

 基準は、子どもが喜んで楽しそうにやっているかどうかです。どんな習い事でも、子どもが嬉々としてやっていれば、それは間違いなく効果があります

 反対に子どもが日々疲れ切っているようであれば、習い事の数を減らしたり、内容を見直したりする必要があるでしょう。

 次回は中学受験のための学習についてお話ししようと思います。

もっとくわしく読みたい人は……

『御三家・灘中合格率日本一の家庭教師が教える 頭のいい子の育て方』
西村則康著/アスコム

購入はこちらから
●Amazonで購入する