韓国の医師が開発

 レイコップを開発した韓国ブカンセムズ社CEOの李誠晋(リ・ソンジン)氏は内科医。「医師の立場からアレルギー患者が年々増えていることに心を痛め、ハウスダストの根本的対策の必要性を強く感じてレイコップを開発した」そうです。

 今回、紹介するのは、レイコップ・ジャパン(ブカンセムズ社の日本法人)が2013年10月に発売した「レイコップRS」。2012年2月に発売された下位モデルの「スマート」に比べると、回転ブラシを搭載して髪の毛などのゴミを取りやすくなったことや、たたき機能のパワーアップ、運転モードを「標準」と「パワーモード」に切り替えられる点などが改善されています。

レイコップRSの本体下部。前から「パワフルWたたき」「回転ブラシ付き吸い込み口」「UVランプ」が並んでいます
レイコップRSの本体下部。前から「パワフルWたたき」「回転ブラシ付き吸い込み口」「UVランプ」が並んでいます

 たたき機能というのは、「パワフルWたたき」と呼ばれるパッドで布団をたたいてホコリを浮き上がらせ、ブラシでかき取りながらホコリを吸い取るというもの。併せて、UV(紫外線)ランプを布団に照射し、殺菌しながら掃除することができます。

 「布団をたたく」というところで、DUAL読者の方々の中には「布団をたたいていいの?」と思った方もいるのではないでしょうか? そうです。最近は「布団はたたいてはダメ」と言われるようになってきているのです。

布団をたたいても寝心地が悪くなるだけ、だけど……

 昔は布団のケアといえば「ベランダなどで天日に干して布団たたきでたたく」というのが基本でした。でも、最近では天日に干してもハウスダスト対策にはあまり効果がないし、布団をたたくのも厳禁だと言われるようになっています。

 ハウスダストの元である、布団に潜むダニは、50℃以上の温度にならないと死なないそうです。天日干しすると布団の表面温度が50℃前後になることはあるものの、布団の内部はそこまで高くならないため、ダニは布団内部に逃げ込んでしまいます。

 また、布団をたたくと、布団表面近くのハウスダストは出てくるのですが(内部のものは出てこないそうです)、布団の繊維がちぎれてクッション性が悪くなるといわれています。ホコリがたくさん出ているように見えるのは、布団の繊維がちぎれたものなのだそうです。

 こうしたことから、レイコップの「パワフルWたたき」機能について、「寝心地が悪くなるから、布団はたたいちゃダメなんじゃないの?」と思われる方もいるでしょう。

 ただ、レイコップRSの「パワフルWたたき」は、吸い込み口近くにある布団の表面をたたいて、ホコリや、布団の表面近くにあるダニの死骸やフンといったハウスダストを少しだけ浮き上がらせるというもの。繊維をちぎるほど強いわけではないので、安心していいようです。