前回記事「勉強を見てやる時間がない親が今日からやること」では、「やると決めた課題を、親が不在でも済ませることができる」という中間目標を達成できれば、共働きの中学受験は軌道に乗せられる、と書きました。

 では、そもそもそういう、勉強の「やる気」をどうしたら引き出せるかという話です。

 大人の発想でいくと、たとえばこうなります…

 4年生のうちに、いくつかの学校の文化祭やオープンスクールを見せて、「この中学校に行きたい!!」という気持ちにさせておく。志望校があれば、勉強をがんばるだろう。

 学校を見せるのは、いいんです。というか、見せておくべきですけど、それでお子さんに志望校ができたとしても、そのことと、日々の勉強は直接結びつかないのがふつうです。

 たぶん、こんな感じの日々が展開されるでしょう。

 子どもが行きたいという中学ができたので、中学受験をすることにして、塾に通いはじめる。→親が出かけるとき、塾の宿題を「これをやっておきなさい」といって置いていく。

で、…帰ってみたらやってない

なんでやってないの? 受験したいって自分で言ったのに。そんなにやる気ないなら、やめる!? (怒)

 それは、「なんで」って、子どもにとっては、「この中学校に行きたい」というのと、日々の勉強というものは結びついていないからです。いちおう親も口では説明し、子どももなんとなく頭ではわかったつもりかもしれませんが、体感できてはいないのです。