パパに家事や育児をやってもらうときに何よりも必要なのは、パパ自身のやる気です。では、パパにやる気を出してもらうのはどうしたらよいでしょうか?

 それは、あなたの行動が大きな鍵になります。男性は本能として好きな女性の力になりたいのです。女性の喜ぶことをやってあげたいのです。

 でも、パパが「家事・育児参加」をしてくれない場合、あなたを「みんなのママ」と認識している可能性があります。

 パパがあなたを「好きな女性」というより「みんなのママ」と認識していると、パパも子どものひとりとなってしまいます(そうなってしまったパパに対して「名誉長男」という皮肉った言葉もあります)。つまり育児・家事に対して当事者意識が生まれず、ただでさえ子どもで手がかかるのに、パパ自身の支度もあなたに頼ってきたり、わがままを言ったりします。本当に子どもと一緒です。

 そこで、パパにあなたを「みんなのママ」から「好きな女性」だと認識し直してもらうためのコツを紹介します。

●送り迎えで「パパ」の意識を取り戻してもらう

 文字通り、パパに対して「いってらっしゃい」、「お帰りなさい」の送り迎えをすることです。これは、今すぐできて効果も高いので、最初に取りかかることをおすすめします。

 両方できれば効果的ですが、朝は忙しくて難しい場合は、「お帰りなさい」だけでもやってみてください。子ども達も集まって一家総出でやるとさらによいでしょう。 これをやっていると、夫婦仲は確実によくなります。パパは家庭を持ってよかったとしみじみ実感し、名誉長男から一家の家長へと気持ちが変わります。

●男性ならではの部分を頼って感謝する

 力仕事やゴキブリ退治など、男性ならではの部分を頼りましょう。ママになって子どもができるとたくましくなります。もちろんそれはそれで正しい姿なのですが、パパにそういった姿ばかり見せていると「みんなのママ」部分が強くなってしまいます。

 子どものために急いでやらなくてはいけない力仕事以外は、パパに甘えてやってもらいましょう。やってもらった後は、自分で簡単にできることだったとしても、「さすがパパ!」と感謝を忘れずに。