こんにちは。料理研究家の武蔵裕子です。

 子どもは麺類が好きですよね。ちゅるちゅるっと飲み込める食感はもちろん、ずらーっと食卓に並ばないから、簡単に食べられることも、麺類が子どもに人気の理由かもしれません。

 ゆっくり座ってあれこれ食べて、いろいろおしゃべりしたい大人とは違って、子どもはできるだけ早く食卓から脱出して遊びたい、そんなお年ごろです。

麺類は、余裕がないときの助っ人になります

 麺類は、ごはんを炊く時間がないときや、おかずやみそ汁とあれこれ取りそろえる心の余裕がないときにはとっても心強い食材です。

 私自身、疲れ切って「今日はなにも思い浮かばない!」というときに焼きそばを作り、喜んで食べる息子たちの顔を見て、ほっとしたものです。

 でも、屋台で売っているようなキャベツ・豚肉の焼きそばはおいしいかもしれないけどなんとなく「そういうものしか食べさせることができなかった罪悪感」もほのかに残ります。

 それに、豚肉と麺だけ食べてキャベツだけきれいに残されたりすること、ありませんか。ああ、麺類をテーマにするだけでどんどん愚痴が出てくる。なかなか奥深い食材です(笑)。

 そこで今回は、時間がないときのお助け食材「麺」を、いかにおいしく、子どもたちが完食するレシピにするかというテーマに挑戦してみましょう。