前回の記事「保育園や学校でのケガに「子ども版労災」が頼りに」では、園や学校でのケガをしたときに「災害共済給付」という子どもの「労災」があることをお話ししました。今回は、保護者負担の金額や保護者の方からよく聞かれる質問を、わかりやすいQ&Aで紹介します。

加入率は保育園87.6%、小学校は約100%

 日本スポーツ振興センターの災害共済給付制度は、学校単位で加入します(個人単位での加入はできません)。

 学校の加入は任意ですが、加入率は保育園で87.6%、幼稚園で80.7%、小学校から高校では約100%が加入しており、入学や進級時などに「加入のお知らせ」などによって保護者に案内があり、園や学校によっては同意書を提出します。

 加入状況がわからない場合は、園や学校の事務室や保健室に「日本スポーツ振興センターに加入していますか?」と問い合わせると教えてくれますよ。

保護者負担は年間500円前後。無料の自治体もある

 掛金は、次の表の金額を保護者と園や学校の両者で負担し、園や学校が全校児童の1年間の掛金をまとめて日本スポーツ振興センターに支払います。

 保護者負担額は、学校の種別だけでなく、自治体によっても異なります。