園や学校でケガ、「子ども版労災」はどうもらう？

帰宅後の受診でも申請可！　診断書にはお金はかからない

＜「災害共済給付」にまつわるQ&A＞

給付を得られるのは、初診から完治までに医療費が5000円以上かかった場合を差します。健康保険の高額療養費は月の1日から31日までの1カ月で計算しますが、災害共済給付は、2カ月以上にわたって通院した医療費を合計して5000円以上になった場合でも申請ができます。

災害共済給付の病院での証明書「医療等の状況」の書類は、医師会等の協力があり、無料で書いてくれます。診断書料等はかかりません。

12月や年度末、あるいは、家族の医療費控除の確定申告をするときなど、1年に1回は整理をして、忘れていたものがあったら、さかのぼれる２年間のうちに学校に連絡しましょう。

学校でケガをして家に帰って受診した場合も対象です。
成長するにつれ、少しぐらいの痛みは我慢したり、保健室への足が遠のく子どももいますし、特に男の子にその傾向があるようです。医療費が5000円以上になった場合は、学校に連絡して申請の手続きを取りましょう。
異常がなかった場合や、湿布をしていても目立たないところの場合は、学校の先生も気が付かないことがあるので、該当する場合は学校や保健室に連絡してくださいね。

ケガをしたときに在籍していた学校から申請します。
以前の学校や以前受診した病院で手続きを取りましょう。

認可外保育園は、日本スポーツ振興センターに加入ができないため、災害共済給付制度がありません。ただし、保障がないわけではありません。その代わりに、園や子ども自身が民間保険会社の保険に加入して、もしものケガなどに備えます。

ケガや病気のときの災害共済給付は、初診からの治療期間は、最長10年間受け取ることができます。

園や学校は、1カ月分をまとめて日本スポーツ振興センターに請求します。それから通常2～3カ月後に学校に給付金が支払われるので、その給付金を学校から受け取ります。多くの学校では振込みになっているようです。