金利は下記の通りだ。

【変動金利(半年型)タイプ】年0.980%(住宅ローン基準金利:年1.600 %)
【当初固定金利タイプ 5年固定】年1.100%(住宅ローン基準金利:年2.100%)
【当初固定金利タイプ 15年固定】年1.750%(住宅ローン基準金利:年2.750%)

契約者は30~40代が中心。その半数が共働き世帯

 ローンの契約者は配偶者の男性でも構わないというのも特徴のひとつ。これはパートタイマーや契約社員の女性も増えているという現状を背景に、働く女性を広くサポートするためだ。

 また、申込時の手数料が15万7500円(消費税込)、5年以内に借り換えなどで完済した場合は、繰上返済手数料として完済時に15万7500円(消費税込)がさらに掛かるという条件は付くが、借入金利は新生銀行内の通常の住宅ローンと同じ数値になっている。

 「30~40代のお客様にご契約いただいています。すべて既婚者で、そのうち共働き世帯は半数でした」(種子島さん)

住宅ローンの金利引き下げ競争は激化している

 ファイナンシャルプランナーの中嶋よしふみさんは言う。

 「新生銀行の住宅ローンは、借入時の保証料が不要、手数料や金利も低めで人気のある住宅ローンの1つです。

 近年の住宅ローンは金利引き下げの競争が激しく、どこもそれなりに低く設定されています。そのため、金融機関は金利で他行とあまり差を付けられなくなっていることもあってか、様々なサービスやオプションを提供するケースが増えています。病児保育や家事代行のサービスを受けられる、というのはなかなかにユニークだと思います。

 ただ、『ここで住宅ローンは借りれば必ずお得』という金融機関はありません。希望する借入期間、固定・変動・固定期間選択のどれを選ぶか、金利優遇を受けられる住宅か、など様々なケースによってどこで借りれば良いかは変わります。支店が近くにないと借りられない場合もあります。

 利用する住宅ローンを決める際に、数十の金融機関の商品すべて比較することは難しいとは思いますが、新生銀行の当商品は比較・検討する際の選択肢に加えても良いと思います

 1997年以降、専業主婦世帯数を上回り、その後も増加を続けている共働き夫婦。2012年には1000万世帯を超える1068万世帯(厚生労働省2013年6月発表)を記録した。そんな中、女性が安心して働き続けられるよう、病児保育と家事代行のサービスに力を入れた住宅ローンに、女性たちの関心が集まりそうだ。

(取材・文/榎戸真理)