メーカー別の特徴

──戸井田さんから見たメーカー別の特徴を教えてください。

 人気が高いのは日立の洗濯機。理由の一つが、「風アイロン」という名前の通り、乾燥したときのしわが圧倒的に少ないことです。他社に比べて一日の長があります。さらに忙しいDUAL世帯にうれしい機能が「スチームアイロン」。乾いた衣服のしわを洗濯機で伸ばす機能で、ワイシャツ2枚なら10分程度で完了します。朝になって着ていこうと思った服にしわがついているのに気づいたときなど、すごく便利ですね。忙しい妻に「アイロンかけて」と言いづらいDUAL世帯の夫にうれしい機能だと思います。

 パナソニックは前にも触れましたが、省エネに優れているのが長所。消費電力量が少ないヒートポンプ乾燥も、パナソニックが初めて採用しました。さらに、独自の泡洗浄や温水機能で洗浄力もしっかり強化されていますので、子どもの靴下やタオルなど、頻繁に洗濯・乾燥する家庭にピッタリです。また設置寸法を小さくしたプチドラムも人気です。縦型に比べて大きなドラム式なのに幅と奥行きが60cm。マンションや賃貸住宅に住んでいて洗濯機を置く場所が限られている家庭にうれしいサイズです。

 東芝静音性が高いのが特徴です。仕事を終えてから夜洗濯する機会も多いDUAL世帯にはうれしいはずです。それと洗濯が終了するまでの時間をしっかり守るのも忙しい家庭に向いています。他のメーカーは、最初に表示した時間よりも長くかかることがあるんです。洗濯の途中で終了時間が延びていたりするんですね。東芝はそこをきちんと守ります。朝、分単位で動かなくてはいけない共働きの家庭にとって便利だと思います。洗濯槽に汚れがつかないマジックドラムもきれい好きにはうれしい仕様です。

 シャープ洗濯の時間が短いのが魅力。突起が洗濯槽だけでなく、ガラスのフタの裏面にも付いているため、全方位が洗濯板状態になり、早く洗えるんです。洗濯が短時間で済むのは、毎日洗濯派には助かります。DUAL世帯にお薦めなのが縦型。縦型のスペースを上手に利用して、ハンガーにつるして乾燥させる機能があります。これが体操服や制服をすぐに乾燥させたいときに便利なんですよ。ふだんは室内干しや浴室乾燥を使っているけれど、万が一のリスク回避で乾燥機能が欲しい人に向いています。