子どもへの叱り方に悩むパパ、ママが近年増えました。最近は「ほめて育てる」といった本もたくさん出ていますし、「どのように叱ってよいか分からない」「叱りすぎている自分が嫌だ」といったママからの相談もよくあります。
全体でみると、男の子にどうやって聞かせたらよいのかわからない、というママからの相談が多いですね。確かに、男の子の方が手がかかるように感じますし、母親とは異性ですから理解し合うのも必然的に難しいと感じます。
男女ともに、長時間、感情的に怒るのはNG!
叱り過ぎて自己嫌悪に陥いることに悩んでいるパパ・ママも決して珍しくありません。大人の気持ちに余裕がなくなると、つい子どもにぶつけてしまうということもあると思いますが、実は、子どもを叱らなければならない出来事って、そんなに多くはないんですよ。
「わかっているけれど……」。パパ・ママにはちょっと耳が痛い話かもしれませんね。
どんなときも、これだけは絶対にしてはいけない叱り方があります。それは、「長時間、感情的に怒る」ということ。
怒り続けることは子どもにとっては恐怖になり、拗ねたり、聞かなくなってしまったり、大きな不安を抱いて心に傷を残してしまったりすることもあります。
相手が男の子でも女の子でも、感情的に怒ってしまった場合には、「あなたにできて欲しいからママは言うのよ」「あなたが困るから言っているのよ」と、理由も一緒に伝えてあげてくださいね。
何度言ったら分かるの!と言われても、男の子は完全スルー
また、男の子の場合には、言うことを聞かないからと、お母さんがエスカレートしてしまうこともしばしば。
たとえば、おもちゃを片付けなさいと言っても、言うことを聞かなかったとき。「〇〇くん、片付けなさいよ」と初めは優しく伝えていても、言っても言っても聞かないうちに、「〇〇くん、いい加減にしなさいー!!」とどんどん声が大きくなり、ママ爆発。でも、実はこれ、男の子には逆効果。
男の子の場合、「何度言ったら分かるの!」は、右から左にスルーしちゃってると思ってください。回りくどい言い方をせず、最初の言葉できちんと叱るのが、男の子に届く叱り方です。