パパは、言われた「とき」、言われた「事」しかやれない

 一方、パパ(男性)は「今」にエネルギーが集中しています。だから、子どもたちと無邪気に「今」を楽しんで遊ぶことが得意です。

 ただ、パパ(男性)も、言われた「とき」に言われた「事」しかやれないという弱点があります。パパたちは「洗濯物を取り込んでおいてね」と言われると、それだけやればいい、と思っていませんか?

 「せめて畳むところまでやっていてくれたら……」とママのため息が聞こえてきそうですね。パパも、もう一歩先、前後をつなげて考える努力をしてみてください。

 さらに、ママがもし不満をパパにぶつけてきたときには、一度心の中でそしゃくして、「こう思っていたんだね。ごめんね」と伝えるだけで、ママの気持ちは和らぐものです。ぜひトライしてみてくださいね。

 このように、夫婦の違い(男女の違い)を知っておけば、たとえけんかをしたとしても、仲直りしやすい気がしませんか?

けんかを子どもに見せるなら、仲直りするところまで

 パパもママも働いていて時間に追われると、気持ちの余裕がなくなっていきます。けんかにまで発展するのは、大抵どちらかの気持ちがささくれ立っているときです。

 お互いに言い分があり、感情をぶつけ合うときもあると思いますが、相手の気持ちをくみ取れなかったら、どんなときでも「ごめんね」なのです。

 そう簡単にはいかない、ということも分かります。ただ、最後は笑顔で終わるよう、まず「ごめんね」―「いいよ」と言えるようにトライしてみましょう。これを機に夫婦けんかの終わりの合図を決めておくのもよいかもしれません。

 仲直りはちゃんとお子さんに見せてあげてくださいね。パパとママの「けんか~仲直り」までのプロセスを見て、子どもたちは、けんかの仕方を覚えるのですから。