調子のいい自分が出てくるまで「保留」する

 自分が調子の悪い日にもいろんなことを「保留」して、調子がいいときの自分に任せるというのも、仕事をうまく運ぶコツです。

 女性は、ホルモンバランスの関係により、理由もわからず気分が沈んだり、調子がいまひとつの日があります。それに加えてママは、休日に学校行事があってヘトヘトで、疲れが取れないまま月曜日を迎えたり、子どもの病気のときは、徹夜で看病して会社に行くということもあります。

 そんなときは、無理に決断や頑張りが必要な仕事に手をつけず、その日1日をとにかくやり過ごすぐらいのつもりで、慣れた仕事をゆったりしたペースでこなし、先延ばしできることは先延ばししましょう。

 調子が悪いときに判断したことは、判断ミスにつながることも多いものです。後で挽回するのに手間や時間がかかることを考えたら、調子がいいときに普段より気持ち多めに仕事をしたほうが、よっぽど効率的です。

 「保留」と「受け身」をうまく使えると、自分に余裕が出て、自然に笑顔で仕事ができるようになります。さらに、困った問題が起きたときに、周りが不思議と今まで以上に手を差し伸べてくれ、自分が懸命に動かなくてもうまく進むことが増えました。「無駄に動かない」という意味で、一番の時間術だったような気がします。

<『「働くママ」の時間術』(著・馬場じむこ/日本実業出版社)から転載>

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