パパに断られて困ることのひとつに、「子どもを病院に連れて行ってもらう」ということがあります。

 以前、土曜日の朝に次男が熱を出したことがありました。その日はすでに長男の耳鼻科の通院の予定があるので、次男の小児科はパパにお願いしようとしたのですが、「そんなのやったことない、できない!」と断られそうになりました。

 そんなとき、怒りたくなる気持ちはごもっともですが「私はいつもやっているのに!」と感情的に反論してもいい結果を生みません。「どうせ俺には無理」とすねるか、「じゃあママがやればいい」と言われ、自分で何もかも背負い込んでしまうことになってしまいます。

 これではいつまでたってもあなたの負担がずっと大きいままです。

 パパがこんなふうに断るとき、パパの心の多くを占めているのは「不安」です。本当に疲れていてできないときもあるかもしれませんが、たいていは「やったことがないから怖いし、不安だからできない」ということです。

 だから、にっこり笑って「大丈夫、あなたはいつも家で子どもとうまくやっているじゃない。信じてるよ」と優しく勇気づけるのが一番です。この「信じてるよ」がパパをやる気にさせるキラーワードです。実際はパパがちゃんとできるかどうか不安であっても、決してその気持ちを見せてはいけません(笑)。

 そして、初回は、子どもの体温や病状をメモに書いて先生には見せれば終わり、という状態にします。診察券・保険証・医療証・母子手帳・お薬手帳などは小さい袋にまとめておき、子どもが小さい場合はオムツなどのお出かけセットも用意しましょう。予約が必要な病院であれば、今回はママが予約を取ります。さらに、パパ用の病院での手順メモ(次ページ参照)も渡せば完璧です。