この中間目標が達せられるならば、あとは、

・前夜のうちに、翌日のto do確認
・親の帰宅後、丸付けと直し

ぐらいの、たとえば塾のない日で30分、塾のある日で10分くらい親が時間を取れれば回ります。

 塾のない日は家庭で学習を進めるため、丸付けと直しが多いので30分。塾のある日は、授業の状況や宿題を確認するだけなので10分。

というような意味合いです。

 ミソは、「勉強の面倒をみてやる」といっても、家庭の勉強というのは、多くの時間が本人ひとりで行う作業時間であって、親が内容について説明するような時間は相対的に少しで済むということです。

 「本人ひとりで行う作業時間」のところが、親不在中に着々と進むならば、親が遅めに帰ってきて、子どもと過ごせる時間が短くても、大丈夫、ちゃんと噛み合って学習が進んでいきます。

 ただし、時間が短いのは大丈夫ですが、毎日は時間が取れない(子どもが寝てから親が帰る日が週のうち何度かある、あるいはほとんどそうである)、となるとかなり難易度は上がってしまいます。

 日々の課題を、毎日10分確認するのと、一日おきに20分確認するのはかなり違うことです。週末にまとめて70分確認するとしたら、またぜんぜん違うことになってしまうのです。

 ある日、子どもがやるべき課題をやらないで遊びを優先させてしまった、なんてことはごく起こりがちなことです。別に、その子どもが特にだらしないとかそんなことでは全然ありません。小学生ならごくふつうだと思います。

 1日分だったら、親もあんまりカッカしないで、遅い時間だけど今からちょっとだけやるのか、今日の分はなかったこととして明日からはちゃんとやるのか(今日、何が問題だったかを確認して、明日はできるという目処を立てたうえで)、今日の分も明日やって取り戻すのか、現実的解決と今後の改善を話し合うことができるでしょう。

  1日分の穴なんて、たいしたことじゃありません。勉強姿勢の改善材料として使えたなら、安いもんです。

穴は小さいうちに埋める!

 それに対して、1週間経って確認したときに、ぜんぜんやってなかった!! という事態になったらどうでしょう。

 穴がちょっと大きいので、埋めるのはたいへんです。当然、塾に提出する宿題や、次回塾テストの出来にも大きく影響するでしょうし、やはりどうしても既に起きてしまったこと(ぜんぜんやってなかった!!)について怒りたくなるのではないでしょうか。