前回「インフル 1人感染で職場全員の手にウイルス付着」では、マスクやうがいだけでは防げない「接触感染」について紹介しました。今回は、「接触感染」を防ぐための手洗いのコツをお届けします。

手洗い30秒=ハッピーバースデー2回分の長さ

 接触感染を防ぐ基本は、「手をしっかりとこまめに洗う」ことです。ただ、水だけで数秒手洗いをしたのでは、予防にはなりません。

 汚染された手による感染を防ぐためにも、園や学校、オフィスから家に帰った後だけでなく、食事の前や友だちと遊んだ後には、薬用石けんや薬用ハンドソープなどをつけてよく泡だて、30秒以上時間をかけて爪や手指の間、手首の隅々まで洗うことが重要です。

 30秒間手を洗うことは、長いと感じるでしょう。普段何気なく手を洗っているときは数秒、念入りにと思っても10数秒という人も多いのではないでしょうか。

 30秒は、ハッピーバースデーを2回歌うくらいの長さです。

 ハッピーバースデーなら子どもにも教えやすく、親子で一緒に歌いながら洗えば、親子のコミュニケーションの時間になります。

 下の「徹底!手洗い6つのステップ」を実践してみましょう。

東北大学大学院の賀来満夫先生考案
東北大学大学院の賀来満夫先生考案

1.手のひらを合わせてよくこすろう

2.手の甲を伸ばすようにこすろう

3.指先や爪の間も念入りにこすろう

4.指の間も十分に洗おう

5.親指と親指のつけ根を洗おう

6.手首を軽く握りながら洗おう