1回当たりの医療費の自己負担は、私のケース(東京都)では850円(妊婦健診6000円のうち公費負担は5150円)から1万9560円でした(妊婦健診・血液検査2万8000円のうち公費負担は8440円)。検査の内容によってはお財布にしっかりとお金を入れていったほうがよいでしょう。クレジットカードで支払える医療機関で受診する場合は、カード払いにしてポイントを貯めるのも手です

不安解消のために出費がかさむ

 さて、国が推奨している定期健診以外にも私はお金をかけてしまいました。

 まず、妊娠前に約7回婦人科に通い1万4000円程度かかりました。当時は私も夫も34歳で、妊活をスタートするのが遅れたために、月1回婦人科に通って卵子のチェックを受けました。こちらは保険適用の診療がメインだったため回数の割には高額になりませんでした。

 妊娠に至るまでに予想以上に時間がかかったこともあり、妊娠の兆候を感じた時は、嬉しくてすぐに婦人科に駆け込みました。そうしたら、なんとフライング。妊娠しているかどうかを正確に調べるには訪れるタイミングが早過ぎたのです。「おそらく妊娠していますが、来週にならないと確定できません」と言われ、余分な健診に6000円支払うことになりました。ちなみに妊娠しているかどうかを調べる検査は自費で、公的助成は使えません。

 妊娠が確定した後も、妊娠初期は精神的にも体調的にも不安定な毎日が続きました。赤ちゃんが無事に育っているかどうかは超音波健診を受けないと自覚できないからです。この不安を解消したいがために、週1回くらいのペースで婦人科に通い、毎回6000円程度の健診を自費で支払ってしまいました

突然の出血!超音波検査も頻繁に利用

 妊娠3カ月目に入り、婦人科で母子手帳と助成の申請の指導を受け、医療費の自費生活から抜け出すことができました。

 ……と思った矢先にトラブルが起きました。突然出血をしてしまい婦人科で薬を処方され、数日間自宅で療養することになったのです。トラブルのためにかかった医療費は保険適用になり、2回の診療にかかったお金は5000円程度でした。