そろそろ花粉の季節が近づいてきました。「できれば外で洗濯物を干したくない」と考えている人は、消費税が上がる4月を前に、洗濯機の買い替えを考えてみてはいかがでしょう? 4月に子どもが進学して、上の学校へ進む家庭も、洗濯物が増えることが多いのでこの時期が買い替え時期のようです。洗濯機の最新常識、そして上手な選び方を、家電コーディネーターの戸井田園子さんに教えていただきます。

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乾燥機能がない洗濯機も人気

──やはりDUAL世帯だったら乾燥まで一度にできるドラム式の全自動洗濯乾燥機を選ぶべきでしょうか?

 それが、簡単にそうとも言えないんですよ。

店頭にはさまざまな種類のドラム式洗濯機が並ぶ。小型のものも出てきた(ビックロ ビックカメラ新宿東口店)
店頭にはさまざまな種類のドラム式洗濯機が並ぶ。小型のものも出てきた(ビックロ ビックカメラ新宿東口店)

 まず一般論から説明しましょう。現在、洗濯機は形状でドラム式と縦型、機能で乾燥機能を持つものと持たないものに大きく分けられます。

 確かにCMなどではドラム式の全自動洗濯乾燥機が目立ちますが、実は乾燥機能のない、もしくは簡易的な乾燥機能しか持たない縦型全自動洗濯機も人気なんです。乾燥機能がない分、同じ予算でも大型のものが買えますから。

(全国有力家電量販店の販売実績集計/GfK Japan調べ)
(全国有力家電量販店の販売実績集計/GfK Japan調べ)

──確かに調査会社のGfK Japanによれば「洗濯機の中で2013年に好調だったのが、簡易乾燥や乾燥機能なしの縦型洗濯機」だそうです。このタイプは大容量化が進んでいるようで「2013年は洗濯容量8kg以上の洗濯機が好調。メーカーも力を入れており、特に9kg、10kgは販売が大きく拡大した」とのこと。ただ乾燥機能がない洗濯機を買う人は、洗濯物を昼間に外で干す時間がある人に限られると思うのですが。

「乾燥機能がない」=「昼間に外で干す」ではないんです。実は近年、「昼間に外で干す」以外の干し方が増えています。

──「昼間に外で干す」以外の干し方って?

 「浴室乾燥」や「部屋干し」を利用する人が増えているんです。