ドラム式にする? 縦型にする?
ドラム式は縦回転ですから、洗濯物が上に上がって下に落ちる構造になっています。下に落ちるまでの空中にあるときに、温かい空気が衣類を通り抜けて乾いていく。
縦型は横回転なので、遠心力で洗濯物が洗濯槽に張り付いてしまうのです。空気が通り抜けづらいので、乾くのにも時間がかかる。
さらに消費電力にも差が出ます。洗濯機において、乾燥が最も電力を消費するんです。
例えば省電力で人気のパナソニックを見てみましょう。ドラム式のNA-VX9300Lの定格洗濯乾燥時(標準)の消費電力量は600Wh。縦型のNA-FR90S7は1960Whですから、3分の1です。
だから乾燥機能をメインに使うならドラム型を選ぶべきです。
一方、部屋干しや浴室乾燥がメインで、洗濯機の乾燥機能は「リスク回避」という家庭は、ドラム式より省スペースで、価格も安い縦型を選んだほうがいいでしょう。
(解説/戸井田園子 聞き手/日経DUAL編集部 大谷真幸)