緊急事態も考え、やっぱり欲しい乾燥機能

──洗濯機に乾燥機能が付いていないと不便な場合ってどんなときなのでしょうか?

 浴室乾燥はみんながお風呂に入っている時間には使えません。リビングに干す場合も、みんながテレビを見ているときに干したくありませんよね。部屋干しでは緊急時に対応できない場合があるんです。

 そして、こういう緊急事態は、子どもが小さなDUAL世帯に多いんですよね。

 小学生がいる家庭なら、夜になってから子どもが洗濯物を出してきた経験があるのではないでしょうか。日曜日の夜遅くに給食着を出してきて「明日の朝までに洗濯して」と言うので「なぜ金曜日に出さなかったの!」と怒ったり(笑)。そんなときのリスク回避のために、乾燥機能はあったほうがいいのは事実です。

 ですから、部屋干しができる家庭でも、DUAL世帯にお薦めなのは、乾燥機能付きのモデルですね。

──ではドラム式と縦型ではどちらを選べばいいのでしょうか?

 これは乾燥機能の使い方次第です。乾燥機能を「常に使う」と考えるか、「リスク回避」と考えるかで、DUAL世帯の洗濯機選びは変わってくると思います。

──「洗濯機で乾燥するのがメイン」という家庭と「干すのがメインで、乾燥機能はリスク回避」という家庭では、それぞれに合っている洗濯機が異なるわけですね。

 そうです。乾燥機能を持つ洗濯機はドラム式と縦型がありますが、「洗濯機で乾燥するのがメイン」の場合は、ドラム式で決まりです。

手前がドラム式全自動洗濯乾燥機、奥が縦型全自動洗濯乾燥機
手前がドラム式全自動洗濯乾燥機、奥が縦型全自動洗濯乾燥機