ケガや熱中症などにかかった場合、医療費が給付される

 「災害共済給付」とは、日本スポーツ振興センターが行う給付で、園や学校の管理下で児童がケガをした場合に、給付金を受け取ることができる制度です。

 具体的には、ケガや熱中症、給食による食中毒などの病気になった場合に医療費の給付を行い、障害を負った場合は障害見舞金、死亡した場合は死亡見舞金制度があります

「登園中や登下校中」のケガでも申請できる

 では、「園や学校の管理下」の範囲はどれくらいなのでしょうか。大ざっぱに言うと、学校にいるときと登下校中です。

まるで、労働者の「勤務中、通勤途上の災害」を補償する労災保険(労働者災害補償保険)のようですね。

 園や学校の管理下といっても実際の範囲は広く、授業中や休憩時間中はもちろん、始業前や放課後、運動会や遠足、部活中や部活での遠征、修学旅行や寄宿舎、登下校中などが学校の管理下に該当します。これらの学校の管理下でケガをしたときなどに、災害共済給付を受けることができるのです。

 また、放課後児童保育、いわゆる学童保育の登下校中も対象になるので安心。学校から学童保育に向かっているとき、そして、学童保育から自宅に帰っている間の届け出た道のりでケガをした場合も、災害共済給付の対象になりますよ(ただし、学童保育中は対象外です)。