収入や福利厚生に加え、「仕事のしやすさ」「人間関係」「やりがい」など、職場に求めるものは人によってさまざまです。では、子どもを育てながら仕事を続けるDUAL世代は、どういった職場が働きやすいと考えているのでしょうか。

 日経DUALでは、調査会社マクロミルと共同で、12歳以下の子どもがいる全国2000人の男女に、仕事で重要視する項目についてたずねました(調査の概要は、過去記事を参照)。今回注目したのは、そのなかでも「お互いに扶養に入っていない共働き世帯の女性」と、「妻が夫の扶養に入って働く共働き世帯の女性」の回答結果です。1位はどちらも「収入」ですが、2位以下には特徴的な違いが見られました。お互いに扶養に入っていない共働き世帯の女性は、2位「仕事の内容」、3位「家庭を優先できること」、4位「充実感」と答えています。この結果から、家庭を優先できる職場環境を重要視しつつも、仕事自体に魅力を感じていたり、充実感を求めていたりするワーキングウーマンの姿が浮かびます。

扶養に入っている女性は、家事と子育てに影響が出ないことを重視

 一方、夫の扶養に入って働く共働き世帯の女性は、仕事に求めるものとして「収入」の次に「家庭を優先できること」と答えています。しかも、1位と2位の差は、わずか5ポイント弱。収入はもちろん大事だけど、家庭もしっかり守っていきたいと考えている様子がうかがえます。

 扶養に入っていない女性には2番目に重要視されている「仕事の内容」は3位で、次に重要視しているのは「充実感」ではなく「通勤のしやすさ」でした。おそらく、子どもが幼稚園で熱を出すなどトラブルが起きたときに、すぐに対応できる場所にいる必要があるためでしょう。