どちらも興味があるのは、子どものこと。ただし、その中身は……

 次に、両者の関心事についても調査してみました。「あなたの現在の関心事について教えてください」という質問の回答を見ると、扶養に入っている女性、入っていない女性ともに1位が「子どもの教育」、2位が「子どもとの関係」でした。しかし、この2つの回答のポイント差に着目すると、少し内容が違っていることが分かりました。扶養に入っていない女性の場合は、「子どもの教育」と「子どもとの関係」に対する関心の差がわずか7.6ポイント。一方、扶養に入っている女性の場合は、16ポイントの差が開いています。

 さらに、子どもの年齢で調べてみたところ、「扶養に入っていない女性」の「子どもが幼稚園か保育園に入っている」グループのみが、「子どもの教育」より「子どもとの関係」に高い関心を持っていることがわかりました。小学校に入った後のデータは、扶養に入っている女性、入っていない女性とも、ほぼ同じデータになっています。

 「子どもが保育園や幼稚園に入っている時期、フルタイムで働いているお母さんとパートタイムで働いているお母さんとでは、子どもとの接触時間が大きく異なる」と語るのは、NPO法人「新座子育てネットワーク」の坂本純子代表。「フルタイムで働いているお母さんの場合、一日のなかで子どもとの接触時間は、登園前の1~1時間半と、園から家に帰ってきたあとの1~2時間程度という方が多いのではないでしょうか。そうすると、親子の接触時間は、パートタイムで働いている方の約1/3程度になってしまいます」(坂本さん)。

 坂本さんは、小学校に入学する前の子どもが、まだ言葉によるコミュニケーション能力が十分でない点についても指摘します。「この世代のお子さんと、短い時間でしっかりコミュニケーションをとるのは難しい。親子関係が希薄になっていないかどうかという不安は、お母さんにとって相当強いはず」(坂本さん)。そう考えると、子どもが小学校に入ったあと、「子どもとの関係」の数値が下がる理由も見えてきます。

 「子どもが小学校に入れば、短い時間でも言葉を使ってコミュニケーションできるようになるため、不安も薄らいでいくでしょう」(坂本さん)。