みなさんは、「海外旅行には行きたいけれど、乳児を連れて行くのは大丈夫かな?」と悩んだことはありませんか。私も悩みました。「授乳中の赤ちゃんと一緒なら、授乳すれば寝てくれるので飛行機移動が楽!」「長時間のフライトは赤ちゃんには負担?」「旅行に行くなら、どこが過ごしやすい?」など、さまざまな意見がありますよね。

 わが家がハワイへの旅行を決めたのは、新婚旅行で訪れた際に感じたハワイの解放感をぜひ子どもにも体感してほしいと思ったことがきっかけ。赤ちゃんにとっても過ごしやすい気候ですし、何より「子どものフライト料金が大人ほどかからない」ことも後押しになり、子どもが1歳3カ月になった頃、妻が育児休業中のうちに、家族でハワイ旅行へ。

 自分で歩くのもままならない月齢でしたので、フライトはもちろん、宿泊施設や遊び場所、食べ物まで気を遣わなくてはなりません。もちろん不安も大きかったのですが、想像以上に旅を楽しめました。とにかく、事前準備が功を奏します。どんな準備をしたか、どんな失敗をしたか、どんなものが役立ったか、我が家の体験をレポートします。

「乳児と海外旅行」の心得、その1

乳児用のバシネットや座席の確認は必須!

 まず、フライトでは「バシネット」(下写真参照)と呼ばれる機内で使える子ども用ベッドを用意してもらいました。壁に取り付けられているベビーベッドのようなものです。航空会社によって対応できるサイズや重さも異なるので、必ず確認が必要です。「離着陸時やシートベルト着用サイン時には使えない」など、いくつかルールがありますが、子どもを寝かせたり、荷物を置いたりできるので非常に便利でした!

子どもが眠ると座席で数時間も抱っこするのは辛い。バシネットはママ・パパの腕を助けてくれる
子どもが眠ると座席で数時間も抱っこするのは辛い。バシネットはママ・パパの腕を助けてくれる

 国際線の航空券の運賃は、2歳未満の場合、大人の10%相当です。その代わり座席の用意はありません。つまり、膝の上に乗せて数時間過ごすということになります。子連れのフライトでは、子どもが泣き出したり、おむつ替えが必要になったりと突発的な事態も発生しますので、できるだけ「ほかの人に迷惑がかからない席」を確保したいですよね。

当日、私たちが座ったのは赤色部分。黄色部分もおススメです
当日、私たちが座ったのは赤色部分。黄色部分もおススメです

 フライトやホテルの予約に関しては旅行代理店に依頼していたので、旅行代理店に確認してみましたが、「確約できません」「座席の変更はできません」とそっけない返事…。そこで、利用する航空会社(我が家はデルタ航空を利用)に直接相談してみました。

 「ご用意できます」――即答でした。

 電話1本、15分くらいで悶々と悩んでいたことが解決。この時、確保した座席は下のとおり。前には人もいないし、トイレも近い。もちろんバシネットが使える座席です。 座席の希望については、旅行代理店でなく、航空会社に直接聞いてみるといいかもしれません

 結局、子どもはフライト中に授乳と睡眠を繰り返し、何度か泣きました。抱っこして立つことができる、眠ったらベッドに寝かせることができる座席がどんなにありがたかったか。乳児のフライトには、親も子も負担が最小限になる座席確保が必要不可欠です。