また子どもの写真の中に、会社の同僚との宴会写真が紛れていた。それを画面の下に表示されている候補写真と差し替える。
写真を選び、タイトルなどを入力し終えたら、注文を完了させる。今回は最もページ数の少ない16ページを選択(料金は2980円)。支払いは受け取り時に払うことにして、送付先は自宅ではなく最寄りのコンビニエンスストアを選んだ。受け取り方法によって送料や手数料は異なる。
注文した9日後に「商品出荷のお知らせ」という件名のメールが到着。翌日、コンビニで実物を手に入れることができた。
届いたアルバムはハードカバーの本格的なものだった。
アルバムを見た家族にも「こんな写真があったのか」と好評だった。ただ「この写真にうつっている私の表情が気に入らない」というクレームがあったのも事実。だが、そこは「ソフトが選んだのだから仕方がない」と言い訳して逃げ切った。「夫婦の意見が合わずになかなか写真が選べない」という家族にとっては、こうやってソフトに任せてしまうのも一つの「解決策」なのかもしれない。
家族写真は1つにまとめておく
実際に作ってみて感じたのは、写真を1枚差し替えると、ほかの写真も差し替えたくなるということ。同じ方向を向いていたり、撮影場所が重なったり。それだけソフトがバランスよく写真を選んでいるということだろう。
しかも今回差し替えたのは子どもとはまったく関係のない、会社の同僚との写真。家族写真を特定のフォルダやドライブにまとめておけば避けられたはず。分類するのは無理でも、1つのところにまとめる程度のことはやっておいたほうがよさそうだ。
このイヤーアルバム、サービスを開始して1年が経つが、現在までの利用者のうち7割が女性。そのうちの5割が30~40代。子どもの写真を整理したいというニーズが見え隠れする。
(文/日経DUAL編集部 大谷真幸)